ポスターパネルのデザイン

目次

• アルモードの基本的な考え方
• アルモードのデザインスタイル
• ポスターパネルのデザイン
• アルモード（almode）ポスターパネルのデザインについて
• ポスターパネルのデザイン開発秘話
• グッドデザイン賞への挑戦
• 細さを極めた4パカフレーム開発秘話

アルモードの基本的な考え方

アルモードはサインディスプレイ業界の基本スタイルを商品にして提供してきました。

「おしゃれらくらくアルモード」これがスタート時のコンセプトです。

おしゃれなデザイン、らくらく便利な機能を兼ね備えたものを開発してきました。

ポスターパネルにおいても基本的なデザイン、機能の定番スタイルが揃っています。

元々はごく限られた商品や造作でつくられていた未成熟なポスターパネルの分野を、市場にとって役立つ形にしようと、使われる用途や場を想定し、一歩先の未来を描きながら、当時は「新定番」として発表しました。

今では描いた未来が現実になり、当時新定番だった商品も定番アイテムとして定着し、当たり前の様に使われています。

アルモードのデザインスタイル

「シンプルデザイン」アルモードのデザインを一言で表すとこうなります。

実際は一言では語りつくせない葛藤と工夫、物によっては多少の振れ幅があり、ありきたりの単純なものではありません。根底にある基本的な考え方として「シンプルデザイン」があるということです。そして意匠的なものだけでなく、使われる機能性を追求し、簡単便利にすることを命題にしています。

機能性もデザインの一部であるという認識から、使いやすく機能性のあるものにとって一番いいデザインにしています。「機能美」というものがデザインに表れているのです。

主張か調和かで言えば調和に重きを置いています。もちろん広告や販促、案内、表示に使われるアルモード商品ですから、存在感がなさ過ぎて中身の表示物が目立たず、わかりにくくなってはいけません。ですからある程度は注目されるように、中身の表示物を引き立てるようにデザインされています。しかし中身を飛び越して側の物体だけ目立つということを良しとしていません。

そういう考え方から、足し算の加飾デザインではなく、引き算の「シンプルデザイン」の物が中心となっています。ただ表示物と一体になったデザインが必要なカテゴリーもあります。表示物自体無く、商品そのものが用途として機能するパーテーション、仕切りなどの商品もあります。その場合は単独でのデザインが必要となります。

ポスターパネルのデザイン

ポスターパネルは元々ポスターフレームとしてデザインしていました。フレームとは現在でいうフレームというよりはインテリアフレーム、額フレームというものです。セットする中身を引き立てる衣装であるとともに、空間にマッチする調和型デザインを狙ったものです。一部にサイン的なものではなく額のデザインノウハウが見られますが、できるだけ加飾を少なくし、シンプルに仕上げています。

ポスターパネルは機能別にいくつかのスタイルがあります。それぞれに適したデザインが施されています。

フレーム開閉式

アタッチメント式

特徴比較	351	353
規格サイズ	A2～B1  4サイズ	A4～B1  8サイズ
ポスターのセット方法	V開き式	かぶせ式
透明アクリルの厚み	5㎜  高級タイプ	3㎜  お手頃タイプ
アタッチメントサイズ	φ19.5
連接	可能
タテ・ヨコ	標準仕様はタテ設置専用 ヨコ設置は特注仕様

スライドセット式

特徴比較	120	131
取出口	カバーなし	カバー付き
フレームカラー	S	S・W・K・WD
フレーム幅	10㎜	15㎜

吊り下げ式

特徴比較	123	153
デザイン	上下フレーム	4辺フレーム
ポスターのセット方法	透明板はさみ込みマグネット式	上部スライド式
仕様変更対応	不可	可 エンビからアクリルに変更など

全面パネルオープン式

特徴比較	313 S	1618 S	314 S	3314 S
規格サイズ	A3タテ～B0ヨコ	A1タテ～B0ヨコ	B1タテ～B0ヨコ	A1タテ3連～B1タテ4連
ポスターのセット方法	V開き式	はね上げ式	V開き式	V開き式
透明アクリルの厚み	2㎜	3㎜	3㎜	3㎜
特徴	厚さ21㎜薄型	簡易ステー付	強度あり	強度あり 特大サイズ対応

アルモード（almode）ポスターパネルのデザインについて

(AI客観評価 読み物）

1.アルモードのポスターパネルデザインの特徴

アルモードのポスターパネルは、商業施設、オフィス、イベントスペース、さらには個人のインテリアまで、幅広い用途に適したデザインと機能性を兼ね備えた製品です。アルモードのデザイン哲学は「シンプルかつ洗練された美しさ」であり、どんな空間にも自然に調和するデザインを提供しています。そのため、視覚的なインパクトを損なわずに、掲示物をしっかりと引き立てることができます。

アルモードのポスターパネルには、以下のようなデザインの特徴があります。

1.1シンプルでモダンなフレームデザイン

アルモードのポスターパネルの最大の特徴は、そのシンプルでモダンなフレームデザインです。余計な装飾を省き、ポスターや掲示物自体を主役にする設計がされています。フレームの幅は非常に細く、見た目に軽やかでスタイリッシュです。このシンプルなデザインは、どんな空間にも溶け込みやすく、展示物を際立たせることができるため、商業空間やオフィスのエントランス、展示会のブースなどで高く評価されています。

1.2カラーバリエーションと質感

アルモードのポスターパネルは、色や質感に多様なバリエーションを持っています。一般的なシルバーやブラック、ホワイトといったベーシックなカラーに加え、木目調のデザインやメタリック仕上げなども選べるため、空間デザインに合わせた自由な選択が可能です。特にシンプルなオフィス空間や、モダンなインテリアにはマッチしやすく、カラーバリエーションを活用することで、空間全体の統一感を高めることができます。

質感に関しても、光沢のあるタイプからマットなタイプまで取り揃えており、利用シーンに応じた適切な選択が可能です。高級感を演出したい場面や、逆にカジュアルな雰囲気を求める場面でも、対応できるデザインバリエーションが揃っています。

1.3前面開閉式フレームの利便性

デザイン面での機能的な強みとして、アルモードのポスターパネルは「前面開閉式」のフレーム構造を採用しています。これにより、掲示物の差し替えが非常に簡単に行えるため、商業施設やイベントスペースなどで頻繁にポスターを変更する必要がある場所で重宝されています。フレームを壁から外す必要がなく、ポスターを前面から簡単に交換できるため、作業の手間を大幅に軽減します。この機能は他社製品でも見られますが、アルモードのデザインはその操作性の良さと見た目の美しさが両立されており、特に評価が高いです。

1.4耐久性とメンテナンスのしやすさ

アルモードのポスターパネルは、長期間使用しても品質が劣化しにくい設計がなされています。フレームにはアルミを使用しているため、軽量でありながら非常に頑丈です。また、表面には傷や汚れが付きにくい加工が施されており、清掃やメンテナンスがしやすい点も、利用者にとって大きな利点となっています。

特に、商業施設やオフィスでは、頻繁に人が行き交うため、耐久性は重要なポイントです。アルモードのポスターパネルは、こうした過酷な使用環境においても安定した性能を発揮し、掲示物をしっかりと守ることができます。

2.具体的な事例

アルモードのポスターパネルは、多様なシーンで利用されています。その中からいくつかの事例を紹介し、デザインと機能性がどのように評価されているかを見ていきます。

2.1商業施設での利用

アルモードのポスターパネルは、特に商業施設での広告や案内掲示に多く使用されています。例えば、ショッピングモールや大型デパートのエントランス付近や各フロアの案内板として利用されています。モールの広大なスペースに設置される際も、シンプルでありながら高級感のあるデザインが、施設全体のイメージを損なうことなく、利用者に必要な情報を分かりやすく提供する役割を果たしています。

また、頻繁に展示内容が変更されるため、前述の前面開閉式のフレーム機能が非常に重宝されており、スタッフの作業効率を高める要因となっています。

2.2オフィスでの利用

オフィスビルでも、アルモードのポスターパネルは多用されています。例えば、エントランスやロビーで企業のロゴやイベント告知を掲示する際に、アルモードのシンプルなデザインが好まれています。オフィス空間では、視覚的にクリーンで整理された印象を与えることが求められるため、アルモードの洗練されたデザインが自然にフィットし、ビジネスパートナーや顧客に対して良好な印象を与えるのに貢献しています。

2.3イベントや展示会での利用

イベント会場や展示会のブースでは、頻繁にポスターや案内を差し替える必要があるため、アルモードのポスターパネルが選ばれることが多いです。特に、デザインやビジュアルの変更が頻繁に行われる場面では、前面開閉式のデザインがその真価を発揮します。簡単に差し替えができるだけでなく、設置自体も非常に簡単なため、短期間のイベントでもスムーズに使用することが可能です。

3.市場やお客様の評価

アルモードのポスターパネルは、市場やお客様から非常に高い評価を受けています。特に以下の点で評価が集まっています。

3.1デザイン性の高さ

お客様から最も高く評価されているポイントの一つが、そのデザイン性です。シンプルかつモダンなデザインが、多くの商業施設やオフィス、イベントスペースに適しているとの声が多く聞かれます。また、無駄のない洗練されたデザインが、空間全体の美しさを引き立てる効果があることも評価されています。

3.2機能性の高さ

デザイン性と並んで評価されているのが、ポスターパネルの機能性です。前述の前面開閉式フレームのような機能は、日常的な使用において非常に便利であると評判です。また、軽量でありながら頑丈なアルミフレームは、設置や移動が簡単である一方、しっかりとした耐久性を誇るため、長期間の使用にも安心感をもたらしています。

3.3カスタマイズの柔軟性

アルモードは、標準品だけでなく、カスタムオーダーにも対応しているため、特別な要望を持つ顧客にも対応できます。例えば、特注サイズのポスターパネルや、特定の色や仕上げを希望する場合にも柔軟に対応してくれるため、デザイン業界や建築設計のプロジェクトでも重宝されています。お客様の具体的なニーズに応じたカスタマイズが可能であることが、他の製品に比べて選ばれる理由の一つとなっています。

4.他社製品との比較で優れた点

アルモードのポスターパネルは、他社製品と比較して以下の点で優れています。

4.1デザインと機能のバランス

他社製品では、デザイン性に偏ったり、逆に機能性だけが重視されたりすることがありますが、アルモードはその両方を高いレベルでバランスよく実現しています。洗練されたデザインと、前面開閉式フレームや耐久性のあるアルミフレームといった機能性が、非常に高い次元で両立しています。

4.2品質と価格のバランス

アルモードのポスターパネルは、他社製品に比べて若干価格が高めに設定されていますが、その分の品質がしっかりと反映されています。耐久性の高い素材と丁寧な仕上げ、そして長期間使用しても劣化しにくい設計は、初期コストが多少高くても、長期的にはコストパフォーマンスが高いという評価を得ています。

4.3カスタマイズ対応の柔軟さ

他社製品の多くが、標準サイズや仕様に限られているのに対し、アルモードは顧客の要望に応じて柔軟なカスタマイズを行うことができます。この点は、特に特別なプロジェクトやデザイン性を重視する場面で、他社製品に対して大きなアドバンテージとなっています。

5.まとめ

アルモードのポスターパネルは、そのシンプルで洗練されたデザインと、優れた機能性、耐久性が高く評価され、多くの商業施設やオフィス、イベントスペースで愛用されています。市場やお客様からの評価も非常に高く、特に前面開閉式フレームの利便性や、カスタマイズの柔軟性が他社製品に対しての優位性を持っています。また、長期間使用できる耐久性とメンテナンスの容易さも、利用者にとって大きなメリットとなっています。高品質な製品を求めるプロフェッショナルな顧客にとって、アルモードのポスターパネルは信頼できる選択肢であり続けています。

ポスターパネルのデザイン開発秘話

未来を予感させる、空間にふさわしいデザイン

フレームのないパネル

究極の使い勝手

意匠と機能の融合

取り付けにも配慮

ポスターのセット交換がワンタッチでできる驚きの構造

グッドデザイン賞への挑戦

実はこの企画テーマにはもう1つの課題がありました。グッドデザイン賞を狙う…

グッドデザイン賞とは

1957年に通商産業省により設立された「グッドデザイン商品選定制度」が母体。日本で唯一、デザインを総合的に評価・推奨するものです。グッドデザイン賞は、単なる外観の美しさだけでなく、機能・品質・安全性・新しさまで含んだ、総合的に価値の高い物が選ばれています。受賞したものに付けられているGマークはご存じの方も多いと思います。

デザインに対する姿勢

私たちはフレームメーカーとして多くの商品を世に出してきました。フレームは中に入れるもの（作品やポスター）を引き立てるために存在します。決して周りのフレームだけが目立ってはいけないのです。ですからデザインの傾向として、シンプルですっきりスマートデザイン、味わいのあるものはありですが…

足し算ではなく引き算のデザイン。無駄をそぎ落とし、必要最低限の要素を残した機能美を追求したデザイン。目立つのではなく、長く場になじむものを狙っています。

ですからアルモードは長年にわたり支持されています。アルモードは外部のデザイナーに商品デザインを依頼していません。現在は開発を中心としたものによる機能と構造を踏まえ、社内でデザインしています。我々の考えに共感して、思いを実現できるデザイナーの方とは将来ご一緒してみたいとは思っています。

自分たちでデザインしたものは市場では評価を得ていましたが、デザインを客観的に総合評価する専門家の方々に評価してもらえるのかを試してみたいと思っていました。今回ポスターパネルの進化系としてフレームレスパネルをデザインしたこともあり、アルモード351でグッドデザイン賞に応募しました。

グッドデザイン賞受賞

細さを極めた4パカフレーム開発秘話

『細さを極めた木調の質感がある、4パカフレームを開発せよ』

2016年、当時は薄型の幅広フレームが市場を席巻していましたが、フレームの存在感がありすぎて野暮ったく感じていたため、シャープに見える極細フレームに挑戦したいと考えました。

最近の店舗デザインの中で、木の質感を活かしたナチュラルなものとすっきりシンプルな中にシャープなラインが効いているものが目を引きます。ポスターパネルもスリムでシャープな極細（スリムライン）が人気です。単純に細いだけではなく、抜群の使いやすさと完成度の高さから人気のようです。

見付幅を7∼8㎜にするとシンプル感が際立つことは、開閉のない掲示ボード629が極細掲示ボードとして人気があったことから実証済みでした。

目標を7㎜に設定して開発をスタートさせました。スリムな極細フレームはシンプルではあるものの、がっしりした掲示ボード面板がないと見た目にどうしても貧弱に見えるし、実際の強度も弱く、ヘロヘロになり透明板がはずれやすく安っぽいイメージに見えて、とても評価できる代物ではありませんでした。

なんとかして極細フレームのイメージを変えた、シンプルでかっこいいフレームにしたいと思っていましたが、強度とスムーズな開閉を両立させてのスリム化は困難を極めました。どうしても開閉に支障をきたしてスムーズにいきません。強度が足りないのです。

簡易なフレームにして開閉させるだけなら可能ですが、中途半端なものは作りたくない。試行錯誤を繰り返しました。

強度とスムーズな開閉にはどうしても設計上12㎜必要でした。ヘロヘロでも7㎜にこだわるか、強度を上げてフレーム幅を12㎜にするか、決断をせまられました。そんなある時、アルミフレームのノウハウからある発想がひらめきました。

表面の見付は細くして、面板側のフレームを太くする三角形に近いデザインにすること。

これは基本デザインとして商品化した経験がありました。ただ外側を広げる方法だと全体的に幅広に見えてしまうので、外側は直立にして内側を広げるデザインにしました。見た目にも奥行きに安定感が出て斜めのシャープなラインが効いてかっこよくなり、貧弱なイメージが払拭されて強度面もクリアしました。

なんといっても開閉が安定してスムーズになったことが大きく、コーナーもピシッと揃います。この開閉感はぜひ体験してほしいと思えるものになりました。この細さはアルミならではのもので、スチールやステンレス、木では機能と両立した開閉フレームのスリムタイプはできないでしょう。

345は2018年発売の新商品です。他にはない抜群の使いやすさと安定感のある唯一無二の極細フレーム、これからの新しい空間デザインの中に取り入れてほしいものです。

ポスターパネルの新しい使い方が広がる

フレームカラーも基本のシルバー系ステン、ブラック、ホワイトの3色に、木目のナチュラル、ブラウンを加えてシャープな木質感のあるパネルを実現しました。

特にブラックは細身のフレームで中身のポスターを引き立て、引き締まった印象を与えます。細身の木目も上品で空間のデザインを損なわず、イメージアップにつながります。

透明板カバーがあるので、紙を貼り付けただけのものとは違い、表示面を拭いたり、消毒したりもできます。

A4からB1サイズまであるので、店舗のポスター用だけでなく、公共施設の案内、解説パネルやオフィスの表示、室名札、肖像写真、行動計画表、メッセージボードなどにもお使いください。新しいメッセージの表現方法としての可能性が広がります。

345

品番	カラー	サイズ	本体価格（税込価格）
345	S W K NA BR	B1	￥19,600（￥21,560）
		B2	￥14,400（￥15,840）
		B3	￥10,600（￥11,660）
		B4	￥  8,600（￥  9,460）
		A1	￥16,200（￥17,820）
		A2	￥12,100（￥13,310）
		A3	￥  9,200（￥10,120）
		A4	￥  7,700（￥  8,470）