メニュースタンドの開発物語

メニュースタンド開発の歴史

フレームメーカーの新規事業としてベルクが発足した当初、フレームの可能性を追求しようと「フレームクリエイト ベルク」と名刺にも記載していました。アルモードブランドは当初からありましたが、アルモードはポスターフレームのサブカテゴリー的な意味合いもありました。

当時リーフ状のパンフレットしかなかったため、新規開拓中心の販売は困難を極めました。薄いリーフ状のパンフレットはどこかに挟まれたり、捨てられたりと重要視してもらえず埋もれていき、しょっちゅう使うものではなかったために記憶にとどめてもらうにも手元に資料が残らず、いざ使うとなっても思い出せない、パンフレットを探し出せないというお客さんが多く、先見性のある一部の大手店装業者さん以外にはなかなか広がっていきませんでした。

ようやくカタログを製作することになり、掲載する品揃えを検討したらフレームクリエイトだけではサインディスプレイの広がりに欠ける。今後のことを考えたらスタンド物も必要ではないかと考えるに至りました。すでにスタンド商品はありましたが、仕入れ品と合わせていくつかある程度で本格的に品ぞろえがあったわけではありません。

アルモードのスタンド開発はここから始まった

1995年ここはひとつスタンド商品に本格的に取り組んでいこうということになったのです。小サイズ表示ということで用途はメニュー、料金表が多いと考えました。

そこで表示面のサイズをB3と500×500にしました。メニューの場合は少し大きい方がいいであろうと思ったのです。単純なワンポールのものとデコラティブなデザインの物の2種、パネル部分はデザイン的に見栄えのするもので入れ替え簡単なフレームやボックスにしました。

1997年アルモードカタログvol.1発刊

スタンドはスタンディングアルモードとして、自立するアルモードフレームというカテゴリーにして、フロアスタンド、サインスタンド、ポスタースタンドが混在したカテゴリーでした。

そのスタイルは何回かのマイナーチェンジを行いながら10年続きました。その間スタンド看板の標準化とデザイン化、ポスタースタンドへの取り組みを行い成功を収めています。

しばらくして、スタンディングアルモードは名称くくりを見直し、メッセージスタンドとサインスタンドに用途でくくりを分け名称を見直しました。

1999年アルモードカタログvol.2発刊

その後スタンドはサインスタンドとスタンド看板を中心としメッセージスタンドはポスターパネルに組み込まれポスターメニューパネルの中の一アイテムとなっていました。

アルモードの大きな転機となったのがサインディスプレイ分野商品の総合化を目指すことでした。アイテムは色々出していましたが、ポスターパネルと看板商品中心でした。もっと広く、多くのお客さんに使ってもらうには商品のカテゴリーが少なくたまにしかない付き合いを重要視してもらえませんでした。

そこで総合的に品ぞろえし業者さんとのお付き合いの頻度を増やしていこうと考えたのです。その際様々な分野の商品を検討し、一気にカテゴリーや商品を増やしました。

メッセージスタンドのカテゴリーも復活させました。小カテゴリーはメニュースタンドに割り切りました。メニュースタンド、サインスタンド、ポスタースタンドの3つを合わせてメッセージスタンドとしました。

2004年アルモードカタログvol.5発刊

ただその段階では、商品自体は以前のままでした。

第一次ターニングポイント

スタンド看板以外のスタンド商品を根本的に見直すことにしいろいろ考えていきました。サインスタンドとメニュースタンドを出力したプリントを挟み込んでセットするタイプにすることにしたのです。

もともとメニュースタンドはそうでしたが、B3サイズの為家庭用プリンターでは出力できませんでした。サインスタンドは白アクリルにカッティングシート張り込みかシルク印刷する従来からあるスタイルを優先していました。

一部のお客さんから出力プリント挟み込み仕様にしてほしいと要望があり、仕様変更して対応していました。もともとパネルでポスター挟み込み仕様は行っているので、仕様変更はお手の物、即対応して喜ばれていました。

ここで我々は時代の流れを読み、強みを優先してメインの仕様を出力挟み込み仕様にすることにしました。

2007年アルモードカタログvol.7発刊

メニュースタンドをメッセージスタンドに改め面板の寸法をB3からA3、A4に変更しました。サインスタンドはA3サイズの挟み込みの物と300×300、300×450などの尺寸法、白アクリル仕様の2種類用意しました。

サイン用途は全てを用紙寸法にして挟み込みにするまでは至りませんでした。

第二次ターニングポイント

現場で簡単にプリントアウトしてタイムリーに情報発信できるということは現場にとって大変いいことではないかと思ったので、メッセージスタンド、POPスタンドを本格的に開発し店頭の活性化につなげたいと考えました。

スタンドは入り口に1台置くだけではなく、売り場のコーナーごと、商品ごとまたはイベントごとに解説パネルやPOPとして設置しダイレクトにPRできるようにする。そんな発想で商品をコンパクトにし、シンプルですっきりしたデザインにしました。

もちろん中身のプリントセット、交換は簡単便利に設計。現場に合わせて角度を調節できたり高さを調節できるようにしました。デザインやカラーもイメージに合わせて選べるようにしました。

2009年アルモードカタログvol.8発刊

でもこれが転機となってメッセージスタンドは店舗や施設、オフィスなどの現場でも中身の掲示物を作成して手軽にセット、内容を差し替えて交換できるようになり一気に広がりを見せていきました。

様々な場所で使われるようになりましたが、さらなる改良を加えた商品を開発します。2333、2335です。現在にもつながる新定番商品。コスト的にもぎりぎりまでつめ、お手頃価格を実現。タテとヨコ、角度を調節して使える優れものとして発売します。

2012年アルモードカタログvol.9発刊

同時期にデザイン的にかっこいいと見えるサイン用途にも使えるインフォメーションスタンドも開発し発売しました。小サイズ用のスタンドが全国で採用されていき、パネルのベルクからスタンドもベルクと言われるようになっていきました。

2352 S-C A3ヨコ
2354 S-C A3ヨコ

さらに課題として残っていたメニュースタンドの開発に着手。品質、使いやすさ、デザイン、品揃えを1から見直しメニュースタンドを完成させました。

2367 K A3ヨコ
2379 K 350×350

2018年アルモードカタログvol.10発刊

メニュースタンドの集大成として考えたのは、今の飲食店に何が必要かということです。ほとんどの品が揃っていますし、今更我々が何かやったとしても真新しくもなく喜んでもらえないんじゃないか。そこで飲食店の店頭を観察しました。もともと継続して観察していましたが、さらに観察を続け気がついたことは、以前と比べてメニュースタンドが貧弱に見えたことでした。

安い品が多く出回り皆さん採用されるようになっていて、悪くはないのですが少し残念なようにも思えました。そこで我々はメニュースタンドの基本形を見直して、再度定番のメニュースタンドをつくろうと思ったのです。

意識したのは、使用する際の使いやすさでした。価格で勝負する道は避け便利さで勝負する。そんなたいそうなものでもないのですが、アルモードが一番使いやすいね、と言ってもらいたいと考えました。特に強度面は検証しました。コストとのせめぎ合いでしたが、強度と安定感を犠牲にしてコストを下げる、品質を落としてコストを下げることはやめようと、支柱パイプは安定感ある太さのものを採用し、パネル部分のつくりもしっかりしたものにしました。品質面では上質でしっかりしたものにし、コスト面でもぎりぎりの価格を探っていきました。

そうして今のメニュースタンドは出来上がったのです。

少し過剰かなと思う強度ですが、お店の店頭でお客様に安全で使いやすいスタンドを提供する。そう考え、オプションで案内プレートを用意し、メニュー帳を収納するホルダーラックも用意しました。考えたのは待ち時間プレートです。0分、10分、30分、60分の4つをスライドさせて表示できる優れもの。そこまでやるのという意見もありましたが、お客様の便利のためにと色々と工夫し用意しました。

2367 K A3ヨコ OPEN両面表示プレート
2367 K A3ヨコ 待ち時間表示プレート

そんな思いで開発したメニュースタンドを飲食店のお店で使ってほしいと思います。


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