【ポスターパネル9♦】ポスターパネルの進化系 フレームレス・スリムフレームパネル
353 S B3
目次
ポスターパネルの進化
インクジェット機器の登場に伴い、サインディスプレイ業界にも大きな変化が訪れました。
デジタル化によって多彩なデザイン表現が可能になり、1枚から手軽にグラフィックをプリント出力できるようになったことで、効果の高い販促・PRをタイムリーに行えるようになりました。
当社ではそんな状況に合わせて、使いやすく便利なパネルを開発してきました。
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フレーム4辺開閉セット |
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コーナーアールで細身の形状 |
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高級感あるアルミのステン色 |
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フレーム4辺開閉セット |
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コーナー角でフラット |
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アルミのステン色がきれい |
もともと海外発祥のフレーム開閉式、フロントオープンパネル 通称4パカフレームは便利な機能とわかりやすい構造でポスターパネルのスタンダードアイテムとして市場で使われています。
フレームがしっかりあるポスターパネルはフレームメーカーの私たちにはなじみがあり、フレームのデザインがポイントと思い、設置するシーンに合わせたデザインやポスターを引き立てるフレームデザインを…と考え、いくつかのアイテムを開発してきました。
MS165 K、333 K A1、MS195 K、333 K B1
ポスターやメニューを掲示する場合、ポスターだけで貼ってあるよりフレームがあった方が中のポスターがわかりやすく映える、絵画の額縁のようなもの…
絵画の場合、いくら名画でも額縁のない絵画は未完成のような気がして何か物足りません。
額縁と一体となって初めて作品として完成するのです。
そしてフレームがあることで、ポスターやメニューが掲示してあると知らしめられる、注目してみてもらう効果があるのです。
334 WD B1、6702 WD 1800×900
アルモードのポスターパネルは特にフレームのデザインに定評があり、意匠感を重視したポスターパネルは多くの場所で評価をいただき、いろんなところで使っていただいています。
1997年Macの復活後、コンピューターとアドビ社ソフトの発展に伴い、多彩なグラフィック表現が可能となり、ポスターやメニューにもデザインによるイメージアップやインパクトを狙った表現が見受けられるようになりました。
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ポスターのグラフィック表現にデザイン要素が高くなり、写真の面積が拡大して色展開してくるようになると、中のポスターをそのままダイレクトに表示したいと思うようになります。
アクリルに化粧ネジのアタッチメント金具で壁に取り付けるサインディスプレイのスタイルは昔からありました。
当社でも30年前に卓上のフォト・カードスタンドとして作ったことがあります。
デザインの基本形はあるのですが、いかんせん使いにくく、カッティング文字や中のポスターをセットするのが大変だし、ポスターを交換しようと思うとネジを回してアクリルをはずし、ばらばらにしてセットしてから取り付ける…
専門の業者の方でないとできない代物でした。
真鍮クローム・パネルをベタ付けするタイプ |
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タッピングビスを壁面まで通してパネルを浮かせるタイプ |
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アタッチメント クローム |
フレームレスパネル開発秘話
フレームを得意とするメーカー(“ブログ ポスターパネル8“参照)としてはどうかと思われましたが、原点に戻って市場やお客様優先で何がいいことなのかもう一度考えようと…
「迷ったら難しい方を選ぶ、自分たちの都合より市場の将来を考える。」
そう決断し、開発に取り掛かりました。
開発が佳境に差し掛かると
どの程度のものにしたらいいのか…
本当にこんなものをお客様が必要としているのか…
と迷うことも多くなります。
基本に忠実に道の真ん中をいく
我々、開発部門には困難に直面した際に暗黙のルールがあります。
技術的な課題は論理的に技術で解決する。
技術人は技術で真っ向勝負し、技術で乗り越える。
乗り越えられない課題はない。
そう心に刻み込んでいます。まさに魂の企画なのです。
開発部門は昨日今日始めたわけではなく、長年様々な機構や構造を検討していました。
そのたくさんの引き出しから最も単純で簡単な機構を考えました。
奇をてらわず、論理的にど真ん中で勝負する方法を選びます。
そんな時、お客様から同じテーマでの商品要望がきました。
「やっていることは間違いではなかったんだ、この内容で開発を進めていこう。」
そうして山を乗り越え、ようやく完成させることができました。
未来を予感させる、空間にふさわしいデザイン
市場の要望レベルが高いほど企画者の心は燃える。
得意とする高機能は損わずに、デザイン性をどこまで高められるか。
知恵を絞り試行錯誤の末たどり着いたのが、フレームメーカーによる、フレームのないパネル。
究極の機能美の誕生です。
351 S B2
・フレームのないパネル
中に入れるポスターの存在感を際立たせるために、フレームをなくしフレームレスにして透明感を高め、ポスターが浮き出て見えるような工夫を施しました。
・究極の使い勝手
ワンタッチで開く手軽さは、当社ならではのもの。
バネやレバー構造により、一押しすると前面アクリルはV字に開閉。
簡単に中身を差し替えられる構造になっています。
・意匠と機能の融合
ワンタッチで前面アクリルを開けるバネやレバー機構は、アタッチメントの裏側に収納。
前から見えなくすることでデザイン性を高めました。
レバーを裏に隠したことでいたずら防止にもつながっています。
・取り付けにも配慮
壁面の凹凸の有無に関わらず容易に取り付けできるように、厚みを調整する金具を背面に設置しました。
アクリルの透明感を生かし、グラフィックを前面に出し引き立てるフレームレスパネル
351 S B2 |
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351 S A1 |
ポスターのセット交換がワンタッチでできる驚きの構造
パネル上部のレバーを押さえてパネルを開きます。 |
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横のすき間からポスターを差し込みます。 |
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上部のアタッチメントを押してパネルを閉じます。 |
353 S B2
グッドデザイン賞への挑戦
実はこの企画テーマにはもう1つの課題がありました。
グッドデザイン賞を狙う…
グッドデザイン賞とは…
1957年に通商産業省により設立された「グッドデザイン商品選定制度」が母体。
日本で唯一、デザインを総合的に評価・推奨するものです。
グッドデザイン賞は、単なる外観の美しさだけでなく、機能・品質・安全性・新しさまで含んだ、総合的に価値の高い物が選ばれています。
受賞したものに付けられているGマークはご存じの方も多いと思います。
デザインに対する姿勢
私たちはフレームメーカーとして多くの商品を世に出してきました。
フレームは中に入れるもの(作品やポスター)を引き立てるために存在します。
決して周りのフレームだけが目立ってはいけないのです。
ですからデザインの傾向として、シンプルですっきりスマートデザイン、味わいのあるものはありですが…
足し算ではなく引き算のデザイン。
無駄をそぎ落とし、必要最低限の要素を残した機能美を追求したデザイン。
目立つのではなく、長く場になじむものを狙っています。
ですからアルモードは長年にわたり指示されています。
アルモードは外部のデザイナーに商品デザインを依頼していません。
現在は開発を中心としたものによる機能と構造を踏まえ、社内でデザインしています。
我々の考えに共感して、思いを実現できるデザイナーの方とは将来ご一緒してみたいとは思っています。
自分たちでデザインしたものは市場では評価を得ていましたが、デザインを客観的に総合評価する専門家の方々に評価してもらえるのかを試してみたいと思っていました。
今回ポスターパネルの進化系としてフレームレスパネルをデザインしたこともあり、アルモード351でグッドデザイン賞に応募しました。
グッドデザイン賞受賞
1次2次審査を無事に通り、最終審査にまでこぎつけました。
内心ドキドキしましたが、結果グッドデザイン賞をいただくことができました。
お墨付きをいただいたからといって浮かれてばかりはいられませんが、我々のやってきたことは評価に値すると権威のあるところに認めてもらえたことは素直に嬉しく思います。
透明カバー脱着式353
353 S B2
351発売後、多くの反響をいただき更に改良を加えたタイプの353。
ポスターを横から差し込むという構造の351は設置場所によってはスペースがない場合もあり、正面からセット交換ができる物もいるのではないかと考えました。
大型ポスターだけでなくA3、A4サイズの小さいサイズがほしいというリクエストも多く寄せられました。
またたくさん設置するので、できればもう少し手頃な価格設定の物がいいというお声もあり開発した、353。
意匠感はそのままに前面からアクリルカバーを取りはずす方式、A4~B1サイズまで対応しています。
内臓クリップでポスターを設置できるのでテープなど不要です。
353 S B3
前面アクリル下部を手前に少し引き、上に持ち上げます。 |
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内蔵クリップを裏から押し、ポスターをセットします。 |
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アクリル上部を引掛けて、下部を押さえて閉じます。 |
353 S B2 |
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353 S A3ヨコ(特注仕様) |
クリアな透明アクリルが斬新なアタッチメント式フレームレスパネルが空間のイメージアップに役立ちます。
連接でも単独でもポスターのデザインをストレートに表現できるので、ショッピングセンターのサインやショールームのイメージポスター、エステや化粧品店のポスターからカフェ、金融機関、オフィス、施設まで幅広くお使いいただけます。
スリムでシャープな4パカオープンフレーム 345
629 S 1200×900、345 S B1
店舗・オフィスデザインの「今」と「これから」をとらえた商品開発が人気のアルモードは、店舗・オフィスデザインのトレンドを把握し、「今」と「これから」に求められる商品の開発を行っています。
最近の店舗デザインの中で木の質感を活かしたナチュラルなものとすっきりシンプルな中にシャープなラインが効いているものが目を引きます。
ポスターパネルもスリムでシャープな極細(スリムライン)が人気です。
単純に細いだけではなく、抜群の使いやすさと完成度の高さから人気のようです。
細さを極めた4パカフレーム開発秘話
『細さを極めた木調の質感がある、4パカフレームを開発せよ』
2016年、当時は薄型の幅広フレームが市場を席巻していましたが、フレームの存在感がありすぎて野暮ったく感じていたため、シャープに見える極細フレームに挑戦したいと考えました。
見付幅を7∼8㎜にするとシンプル感が際立つことは開閉のない掲示ボード629が極細掲示ボードとして人気があったことから実証済みでした。
629 S 1200×900 |
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目標を7㎜に設定して開発をスタートさせました。
スリムな極細フレームはシンプルではあるものの、がっしりした掲示ボード面板がないと見た目にどうしても貧弱に見えるし、実際の強度も弱く、ヘロヘロになり透明板がはずれやすく安っぽいイメージに見えて、とても評価できる代物ではありませんでした。
なんとかして極細フレームのイメージを変えた、シンプルでかっこいいフレームにしたいと思っていましたが、強度とスムーズな開閉を両立させてのスリム化は困難を極めました。
どうしても開閉に支障をきたしてスムーズにいきません。強度が足りないのです。
簡易なフレームにして開閉させるだけなら可能ですが、中途半端なものは作りたくない。試行錯誤を繰り返しました。
強度とスムーズな開閉にはどうしても設計上12㎜必要でした。
ヘロヘロでも7㎜にこだわるか、強度を上げてフレーム幅を12㎜にするか、決断をせまられました。
そんなある時、アルミフレームのノウハウからある発想がひらめきました。
表面の見付は細くして、面板側のフレームを太くする三角形に近いデザインにすること。
345 S A3
これは基本デザインとして商品化した経験がありました。
ただ外側を広げる方法だと全体的に幅広に見えてしまうので、外側は直立にして内側を広げるデザインにしました。
見た目にも奥行きに安定感が出て斜めのシャープなラインが効いてかっこよくなり、貧弱なイメージが払拭されて強度面もクリアしました。
なんといっても開閉が安定してスムーズになったことが大きく、コーナーもピシッと揃います。
この開閉感はぜひ体験してほしいと思えるものになりました。
この細さはアルミならではのものでスチールやステンレス、木では機能と両立した開閉フレームのスリムタイプはできないでしょう。
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345は2018年発売の新商品です。
他にはない抜群の使いやすさと安定感のある唯一無二の極細フレーム、これからの新しい空間デザインの中に取り入れてほしいものです。
345 S B1 |
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345 NA B2 |
ポスターパネルの新しい使い方が広がる
フレームカラーも基本のシルバー系ステン色、黒、白の3色に、木目のナチュラル、ブラウンを加えてシャープな木質感のあるパネルを実現しました。
特に黒は細身のフレームで中身のポスターを引き立て、引き締まった印象を与えます。
細身の木目も上品で空間のデザインを損なわず、イメージアップにつながります。
透明板カバーがあるので、紙を貼り付けただけのものとは違い、表示面を拭いたり、消毒したりもできます。
345 S B2、629 S 1200×900
A4からB1サイズまであるので、店舗のポスター用だけでなく、公共施設の案内、解説パネルやオフィスの表示、室名札、肖像写真、行動計画表、メッセージボードなどにもお使いください。
新しいメッセージの表現方法としての可能性が広がります。
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345 S A3
345 NA A3 |
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345 K A3
345 BR A3 |
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345 W A3
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カラー:ステン・ブラック・ホワイト・木目ナチュラル・木目ブラウン
サイズ:A4・A3・A2・A1・B4・B3・B2・B1
関連情報【アルモード】
ベルクホームページのディスプレイブログにアルモードの関連情報を掲載しています。
almode
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サインディスプレイの専門メーカー(株)ベルクのディスプレイブログ
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他にも様々な商品があります。
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