掲示ボードの選び方ガイド

掲示ボードの選び方ガイド

2618 W 435×880/695 NA-I 1200×955

掲示ボードを選ぶ方法は、使う際の現場や目的を考慮して選ぶのが一般的です。店舗や個人営業のクリニックなどでない限り、設計業者さんや内装デザイン業者さんはプランを出されることでしょう。

設備の意味合いが強い掲示ボード(掲示板)の場合、建築設計の段階で場所と大まかなサイズが設計図面に盛り込まれ記載されることがあります。設計の方はサイン設計の意味合いを熟知していて、人の流れを考慮して最適な場所に掲示ボード(掲示板)を設置指示されます。建築業者さんや内装設計業者さん、内装工事業者さんがその設計指示に従って掲示ボード(掲示板)を用立てて設置していきます。

掲示板としか明記していない場合は、内容や仕様は建築業者さんかその後の内装工事する業者さんが具体的にされます。メーカーカタログから選ばれたり、造作でこしらえたりします。文化施設や公共施設などは造作になる傾向があります。個々の工事や物の決め方、設計の関与の仕方に関係があるようです。

掲示ボードはある程度仕様が決まっていてそれほど変わった要素がないため、いつものパターンで造作されるのだと思います。意匠的にデザインを重視して設計される場合もありますが、使い方まで配慮していくには時間的にも手間や情報の認知度的にもむつかしいところです。掲示ボードも専門メーカーのものを採用するという流れがあるといいのですが、なかなかそうはいかないようです。

掲示ボードの構造

掲示ボードは構造が単純です。掲示ボードを構成する要素は面板、フレームそれだけです。

面板

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もともと多くあるのはベニヤです。5.5㎜のベニヤが一般的ですが、重いのと近年固くなる傾向もあり4㎜、3㎜のベニヤを使い裏側に柔らかい緩衝材をしいて厚みを持たせるという工夫も見られます。大サイズに対応するため、ベニヤを桟付きのパネル仕立てにして強度を持たせているものもあります。ベニヤに掲示クロスを貼るのが一般的ですが、ピンとマグネット両方使えるマグネットクロス仕様も人気があります。

マグネット専用としてベニヤの上にスチールボードを敷いてシートクロスを貼ったものもあります。マグネットが付きやすいように掲示クロスのようにエンボスのかかったぼこぼこの物ではなく、フラットなシートや紙のクロスを貼ったりしています。マグネット用ではホワイトボード、ブラックボードなども使われます。

フレーム

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単純にフレームをまわしただけのものもありますが、意匠と機能を兼ね備えたフレームもあります。最近の主流はフレームが限りなく細いスリムタイプか、逆に上下フレームが太い(幅広い)タイプが好まれます。厚みはできるだけ薄型にしてあまり出っ張らないようにした方が安全でいいと思います。厚くても30㎜以内が目安でしょう。出っ張る場合はコーナーアールのものにするかコーナーパッドを後からつけてクッション付にするとよいでしょう。

フレームは壁への取り付けにも関係していて、内側から取り付けられる構造の物は取付上便利です。専門メーカーの物はそういった工夫が施されているため見た目もきれいで簡単便利です。造作のものはそういった工夫がしにくいためスチールで溶接して作ったりします。強度はあるのでしょうが、重いし野暮ったくなる傾向にあります。

フレームのデザインは細いものから太いものから様々です。色は一般的にシルバーかホワイト(アイボリー)、濃いグレーが多いですが、フレーム専門メーカーの物は多彩です。ステンレス調の高級感のあるものや木目調のものをお好みの色に塗装対応してくれたりしますので、場やイメージに合わせてデザインすることが可能です。

公共物件の案件では入札がありますが、今回は選定ということのみでの解説とさせていただきます。

ロビー、エントランス、待合スペースにインフォメーションボードとして設置する

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地方自治体、官公庁、公共機関、病院、クリニックなどは不特定多数の人が出入りする場所の場合。

建物の規模、集まる人の数、必要とする案内の内容数量、頻度によりますが、一般的にはW1800×H900㎜が一つの目安です。3×6というベニヤの取り寸からきている寸法で建築上はよく使われる寸法です。設置場所が限られる場合はW1500×H900、W1200×H900㎜と小さくなっていきます。逆に大きくする場合はベニヤをつないで造作することが多いです。最近では連接で設置していける掲示ボード商品もありますので、W3600×H1800㎜クラスのものまで連接してつなげて設置できます。

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商品的には壁にしっかり固定しないといけません。グラグラしていると使いにくく、パネルが落下したら危険です。

クロスのカラーは公共的な場所の場合はアイボリー、ベージュ、ライトグレーあたりが一般的です。掲示物が見やすく違和感のない色です。クロスシートでない場合はホワイトボードかブラックボードになります。

ブラックボードは日本では普及していませんでしたが、ヨーロッパなどでは見かけたりします。掲示物を引き立て、目立たせるような作用があります。サイズ的にはW1800×H900㎜までですが、使ってみてはどうでしょうか。

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692 S-K 1800×900

ホワイトボードの場合はW2400×H1200㎜が一番大きく、それ以上になるとパネルを連続設置して並べていく形になります。フレーム部分が細いものであればそれほどつなぎ目が目立ちません。ベニヤでも表にスチールボードを貼ってあればマグネットが使えます。マグネットで掲示する(マグネットはバータイプの物か大きめのものがいいかと思います。子供の誤飲を防ぐためと磁力が強くなるためしっかりと紙を保持できるためです)のが最近の傾向です。危なくなくていいと思います。

エレベーター横や正面も含めたエレベーターホールのスペースにある程度特定の方を中心に情報を案内する目的で設置する

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オフィス、オフィスビル、学校、大型店舗などの場合。それほどスペースがない場合もあるのでW1500×H900、W1200×H900㎜ぐらいが目安となります。ある程度規模が大きく、設置スペースに余裕があればW1800×H900㎜がおすすめです。

壁にしっかり固定してください。グラグラしていると使いにくく、パネルが落下したら危険です。

クロスのカラーは公共的な場所の場合はアイボリー、ベージュ、ライトグレーあたりが一般的です。掲示物が見やすく違和感のない色です。クロスシートでない場合はホワイトボードかブラックボードになります。ブラックボードは掲示物が目立って引き立ちわかりやすいです。使ってみてはどうでしょうか。

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マグネットで掲示する(マグネットはバータイプの物か大きめのものがいいかと思います。子供の誤飲を防ぐためと磁力が強くなるためしっかりと紙を保持できるためです)のが最近の傾向です。危なくなくていいと思います。オフィスや学校などでしたらライトグレー、ベージュ、白(ホワイトボード)が落ち着いていて好まれます。さっぱりさせるならアイボリーが人気です。

マンションのエレベーターまわりのエレベーターホール、ロビー、エントランス

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それほどスペースがない場合もあるのでW1500×H900、W1200×H900㎜ぐらいが目安となります。ある程度規模が大きく設置スペースに余裕があればW1800×H900㎜がおすすめです。

マンションの内装に合わせたデザインのものがおすすめです。シンプルでスッキリとしたものがいいでしょう。マグネットで掲示する(マグネットはバータイプの物か大きめのものがいいかと思います。子供の誤飲を防ぐためと磁力が強くなるためしっかりと紙を保持できるためです)のが最近の傾向です。危なくなくていいと思います。面板が黒のタイプは掲示物が目立って見やすくなります。面板が白のタイプはすっきりとしています。クロスの色では内装に合わせて選ぶべきだと思います。アイボリー、ベージュ、ライトグレーが多く使われます。

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695 NA-BE 900×650

風除室の壁に設置する

スーパーや専門店、大型店などの店舗、雑居ビルなどの風除室に設置する。設置スペースがあればW2400×H1200㎜がおすすめです。それほどスペースがない場合はW1800×H900、W1200×H900㎜。サイズ的に大型にする傾向があります。既製品ではなくオリジナルで造作することが多いですが、連接タイプを使えば便利です。

店舗が中心になるので、シンプルでスッキリしたものか内装に合わせて少しフレームが付いたタイプなどがいいでしょう。掲示面のクロスの色は内装に合わせて選ぶべきだと思います。アイボリー、ベージュが明るくやわらかでいいと思います。

通路の壁に設置する

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オフィス、地方自治体、公共施設、文化施設、工場、学校、病院などでの場合、一番多いのが通路ではないでしょうか。通路は一般的に白っぽい壁が多く周りに物もそんなにないので、割と自由に選んでいいと思います。

サイズは設置場所がどのぐらいスペースがあるか、どれほど案内する物があるかで変わってきますが、少し小さめの中サイズでいいのではないでしょうか。W1500×H900、W1200×H900㎜ぐらいが目安となります。場所が広ければW1800×H900㎜もありです。

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622 C 1200×900

クロスの色では最も無難なアイボリー、ベージュ、ライトグレーがいいと思われます。面板が黒のタイプは掲示物が目立って見やすくなります。面板が白のタイプはすっきりとしています。設置上は通りなので、薄型にするか出っ張りを少なくする。角の丸い物を採用するなどして安全面に考慮するといいでしょう。

公共施設やオフィスなどでフロア案内サインやポスターパネル、表示パネルと合わせて設置する

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W1500×H900、W1200×H900㎜ぐらいが目安となります。場所が広ければW1800×H900㎜もありです。パネルと掲示ボードのデザインをある程度合わすときれいに見えます。同じフレームを使うとか同一メーカーのものを使うなどして合わせてください。そのほかの内容は上記のエレベーターホールなどと同じです。

病院、工場、公共施設、文化施設、店舗などの内装デザインに合わせた装飾性のあるデザインのものを使う場合

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フレームを木調にする、クロスの色を明るくしたりかわいくするなど、設置場所のイメージに合わせて使うというのもいいでしょう。

掲示板はもともと公共的なイメージが強いため、できるだけ無機質でシンプル、目立たないものを選ぶのが一般的でした。店舗や病院、クリニックなどは内装がおしゃれになっていたり、かわいい明るめのイメージにしていたり、皆様工夫されています。そんな中では掲示ボードもおしゃれデザインのものを採用してもいいと思います。

透明カバー付きの掲示板より掲示ボードの方がデザインに幅があり、選べる種類も豊富です。特に最近はマグネットボードとしておしゃれ掲示板の商品がメーカーからも発売されています。

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6702 WD 1200×900

ブラックマーカーボード、チョークボード、コルクボードなどの簡易型のボードを使う

イーゼルやパネルスタンドに載せて設置する。スーパーの店頭や飲食店の店頭、物販店、サービスショップの店頭、銀行、サービスエリア、道の駅、スーパー銭湯などで使います。サイズ的に大きくても900×1200まででしょう。

中型クラスのサイズの情報案内を壁のない場所に設置して案内する。イーゼルやパネルスタンドの作っているメーカーのものがいいでしょう。

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611Z K 600×450/611Z K 900×600

いかがだったでしょうか。ここまで掲示ボードの選び方を解説してきました。掲示ボードは冒頭でも述べました通り設計の段階で決まることも多いため、選ぶ機会が少ないかもしれません。それゆえ古くからあるひと昔前の型のものがいまだに多く流通していたり、造作で作られているという独特の分野です。

フレームを得意とするメーカーからは新しいタイプの掲示ボードも発売されていたりします。新しいからいいというわけではないですが、他の内装や調度品、備品と合わせて再度検討されてはいかがでしょうか。掲示ボードの特性上どのデザインがどこに合うという指摘はしにくく、サイズと面板、クロスの色でのアドバイスが中心となっています。

面板に貼って掲示するという単純な構造の為、機能的にはそう大きく変わることがないですが、様々なデザインのものがありますので、ぜひいろいろ検討されてはいかがでしょうか。専門メーカーに聞いてみるというのも一つの方法だと思います。


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