フロアスタンドは一般的に浸透した分野名称ではありません。一般的にはメッセージスタンドとか案内スタンド、サインスタンド、グラフィックスタンドとかいわれています。
A3サイズクラスまでのプリント紙をセットして表示案内する片面傾斜スタンドの選び方を解説します。
もともとカテゴリー的には入り口や通路に設置する直立両面のサインスタンド、飲食店の店頭に設置するメニュースタンド、スーパーや流通店舗に設置するPOPスタンドが小サイズの3大用途でした。それ以外ではパネルスタンドに小サイズパネルをセットして使う百貨店の店頭案内の用途があったぐらいでした。そこで用途開発して分野をつくったのがフロアスタンドです。以前はメッセージスタンドと言っていました。
サインスタンドでもいいですが両面である必要がなく、片面でしかも設置する場所によって傾斜にしたり直立にしたりと、角度を変えて使いたいニーズがあります。大型店でまとめて管理し、設置する場所を臨機応変に対応できることは後々使う際に便利で使い勝手がいいことでしょう。ですから全体で統一感のあるデザインが用いられるのです。
どんなものを選ぶかは店舗のトータルプランで決めることなので、個別にどうこういうものではありません。基本的に抑えるポイントを上げると、これという部分的なことではなくトータルで完成度が高い物が使いやすいということ。サイズはA3かA4、B4が一般的なプリンターで出力できるので、中の案内や告知をお店で作ってタイムリーにセット、交換して使えます。そういう意味ではプリント用紙のセット交換が簡単ということも条件になります。
パネル部分の角度を直立、傾斜と変えて使うことができること。これは条件ではなく使い方によってはあった方がいいというレベルです。パネルのタテヨコ切り替えもあったらいい機能でしょう。デザイン的にはシンプルでスッキリしたものが、どこに設置する場合でも合わせやすくて使いやすいです。
カラーは一番オーソドックスなものでいえばシルバー調が違和感が少ないです。最近では店舗デザインに黒を使うことが多くなっているので、ブラックもいいでしょう。清潔感を出したいときや店舗のデザインが白基調の場合はホワイトが合います。
補足的には専用のウエイト(重り)が用意されていること。風除室などで風が吹き込む場所などではウエイトがあるだけでも倒れにくくなります。たくさんの数を使って収納する場合はスタッキング仕様の対応があると、収納場所でかさばらなくてスペースの節約になります。
単純な案内、誘導ならサインスタンドが向いています。フロアの要所で部分的に個別の案内をしていく場合はしっかりした両軸の脚がある傾斜タイプがスタンダードです。設置も安定しますし見た目にもわかりやすいです。
公的機関では、あまり移動して動かすことがないので常設の案内という扱いになります。昔でしたらシルク印刷したフロア案内も良くありました(もちろん今も良くあります)が、フロア内の移動や表記内容の変更がある程度あることを考えれば、これも出力プリントをセット交換して使えるタイプのインフォメーションスタンドが使い勝手がいいでしょう。
もう少し簡易な感じでもいい場合はワンポールの傾斜型フロアスタンド、シルバーやステン調が合わせやすくよく使われます。フレーム開閉式や上下ポールデザインのものは定番の形として安定して使えるでしょう。
サインスタンドやフロアスタンドは多くの種類のものが出回っています。外見上は似たような感じに見えますが、中身は様々です。特に価格的に安い物からそれなりのものまであります。価格がそれなりの物は、高級品という意味ではなく強度や精度、材料に至るまでつくりと仕上げが違います。
価格だけで選ばずブランドや製造メーカーを確認するのがいいでしょう。専門メーカーの物が使いやすく間違いないでしょう。国産のメーカーであれば対応面でもいろいろ相談に乗ってもらえたりして安心です。メーカーに直接相談するのもいいでしょう。
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