カッティングシート

技法

カッティングシートについて

カッティングシートは、塩ビ製の単色シートを機械でカットしてデザインを切り出し、裏面を粘着シートにして製作したステッカーです。屋内外どちらでも使用でき、耐久性や鮮やかな発色が特徴です。

カッティングシートの登場はサインディスプレイ業界に革命をもたらしました。それまでシルク印刷していた文字プレートをカッティングシートで貼ることで簡単な文字プレ―トがを作ることができるようになりコストと時間が大幅に短縮されました。看板業界でも文字書き職人が書いていた看板がカッティングシートに置き換わりきれいで短時間に安く看板を製作することができるようになりました。現在でもカッティングシートでの文字プレートやサイン、看板は主要な仕事となっています。

アルモードでは、カッティングシートを張り込んで使用できる商品として、壁面サインやスタンド看板などを取り扱っています。

カッティングシートとは何か【AI解説】

※AI解説については、その正確性、安全性、有用性、確実性、その他を保証するものではありません。情報が古くなっている場合もございます。

カッティングシートは、ポリ塩化ビニル(PVC)製の薄いシートに接着剤が付いたもので、カッティングプロッターという専用機械を使って任意の形状に切り抜き、看板やサイン、装飾に使用されます。さまざまな色や質感が用意されており、シンプルな文字やロゴから複雑なデザインまで対応できます。

カッティングシートの特性と利点

特性

耐候性

カッティングシートは、紫外線、雨風、気温変化などに強い素材が多く、屋外でも長期間使用可能です。

加工性

非常に柔軟で切り抜きが簡単。複雑な形状や細かい文字も正確に再現可能です。

素材の多様性

光沢仕上げ、マット仕上げ、透明タイプ、メタリックカラー、蛍光色など、幅広い種類があります。

厚さのバリエーション

シートの厚みは通常50~120ミクロン程度で、用途に応じて選択できます。

利点

簡単な施工

シートを貼り付けるだけで簡単に設置でき、工具や専門技術が比較的少なくても扱えます。

低コスト

印刷物や塗装に比べてコストパフォーマンスが良く、小ロットにも対応可能。

デザインの自由度

カラーや形状の選択肢が豊富で、デザインの柔軟性が高い。

リムーバブルタイプの存在

一時的な装飾や広告用として、剥がした後に跡が残らないタイプも利用できます。

屋外での使用の可能性

カッティングシートは、その耐久性と多機能性から、屋外使用に適しています。以下の点が特に重要です。

耐候性と耐久性

高品質なシートは5~7年以上の屋外耐久性を持つものもあり、看板や車両ラッピングなど長期使用が求められる場面で活躍します。

防水性

完全防水のため、雨風に晒されても問題ありません。

紫外線対策

UVカット性能があるものを選べば、色褪せが少なく美しさを保てます。

温度耐性

高温多湿や極寒の環境でも剥がれにくい接着剤が使用されており、幅広い地域で利用可能です。

用途と使われ方

看板・サイン

建物の外壁や店頭サインに用いられ、ロゴや店舗名を簡単に表示可能。夜間視認性を高める反射シートタイプもあります。

車両ラッピング

車両の企業ロゴや広告表示に利用される。デザインの変更が容易で、剥がして元の状態に戻せるメリットがあります。

ウィンドウディスプレイ

ショーウィンドウやガラス面に貼り付け、季節やイベントに合わせた装飾が可能。

インテリアデザイン

壁紙や家具に貼り付けて、部屋の雰囲気を簡単に変えることができます。

一時的なイベント装飾

展示会やイベントのブース装飾にも使われ、短期間での利用が可能です。

カッティングシートとシルク印刷との違い

特徴カッティングシートシルク印刷
加工方法シートを切り抜いて貼るインクを直接素材に印刷
適用対象主にフラットな面や簡単な曲面に適用フラットな面に限定されることが多い
デザイン対応色や形状に自由度が高い1色あたりの版が必要でコスト増
初期費用専用機械があれば低コストで始められる版を作るため初期費用が高い
耐久性高品質シートは長期間耐久性があるインクの種類や印刷技術により異なる
環境影響一部再利用可能な素材ありインクや溶剤による環境負荷がある場合も

サインディスプレイ業界への影響と発展

手軽な小ロット対応

従来のシルク印刷では、大量生産が前提で、小規模なオーダーには不向きでした。一方、カッティングシートの登場により、1枚からの製作が可能となり、小規模店舗や個人事業主でも手軽に利用できるようになりました。

事例:個人経営の飲食店
カッティングシートで店舗名や営業時間を窓ガラスに表示。低コストで迅速な対応が可能となった。

短納期への対応

デザインデータをプロッターに取り込み、即座に切り抜いて施工できるため、看板製作のリードタイムが大幅に短縮されました。

事例:イベント装飾
イベント前日に依頼された装飾用ステッカーをカッティングシートで製作し、当日朝に設置完了。

カスタマイズの容易さ

細かいデザインや複雑なロゴが簡単に再現可能で、特に企業のブランディングツールとしての活用が進んでいます。

事例:大手チェーン店
期間限定キャンペーンのデザインを車両や店舗に反映し、終了後も簡単に取り外し可能。

環境配慮型素材の普及

近年では、リサイクル可能なシートや環境負荷の少ない接着剤を用いた製品が増えています。

事例:SDGsを意識した企業プロモーション
環境対応型シートを利用し、企業理念の表現と広告効果を両立。

デジタル技術との融合

カッティングプロッターの精度向上や、ソフトウェアを使ったデザイン管理が進み、多色使いやレイヤー構成の複雑なデザインも短時間で仕上げられるようになりました。

まとめ

カッティングシートは、その加工の簡便さと柔軟性から、サインディスプレイ業界や看板業界に革命をもたらしました。特に、低コスト、小ロット、短納期といった要件に応える力が高く、小規模なビジネスから大規模な商業施設まで幅広く利用されています。

今後はさらに環境配慮型素材の普及や、デジタル技術との連携によって、多様化するニーズに対応した発展が期待されます。


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