サインスタンドの開発物語

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パネルのベルクがサインスタンドを開発した理由

2701 S A3タテ

アルミ複合板の登場とインクジェット出力の普及がきっかけでした。グラフィックで様々なデザインを施すことが可能になり、看板のデザイン革命が起きるだろうと予想し、看板本体もかっこいいものにした方がいいと思いました。

お店の顔である看板にはお店のイメージを左右する重要な役割があり、看板をよくすることはお店の役に立ち、喜んでもらえる。重要であるにも関わらず、当時はシンプルでかっこいい看板が見当たらない(個性的で面白い看板はありました)。我々のアルミを使ったフレーム技術が面板主体の看板にも活かせる。

…などの理由が重なり、それであればと開発を決めたのです。

256 C 450×1200/FE934 S A1

T型のスタンド看板は、看板というよりサインスタンドとしてもお使いいただけるようにシンプルでスマート、上質でかっこいいデザインを目指しました。垂木にトタンを巻いた手書きの絵や文字の従来型看板からアルミ複合板に、インクジェット出力やカッティングシートの近代型看板に変わる原動力になればいいと思っていました。

サインスタンドの開発物語

フレームメーカーの新規事業としてベルクが発足した当初、フレームの可能性を追求しようと「フレームクリエイト ベルク」と名刺にも記載していました。アルモードブランドは当初からありましたが、アルモードはポスターフレームのサブカテゴリー的な意味合いもありました。

当時リーフ状のパンフレットしかなかったため、新規開拓中心の販売は困難を極めました。薄いリーフ状のパンフレットはどこかに挟まれたり、捨てられたりと重要視してもらえず埋もれていき、しょっちゅう使うものではなかったために記憶にとどめてもらうにも手元に資料が残らず、いざ使うとなっても思い出せない、パンフレットを探し出せないというお客さんが多く、一部の大手店装業者さん以外にはなかなか広がっていきませんでした。

ようやくカタログを製作することになり、掲載する品揃えを検討したらフレームクリエイトだけではサインディスプレイの広がりに欠ける。今後のことを考えたらスタンド物も必要ではないかと考えるに至りました。すでにスタンド商品はありましたが、仕入れ品と合わせていくつかある程度で本格的に品揃えがあったわけではありません。

アルモードのスタンド開発はここから始まった

1995年、ここはひとつスタンド商品に本格的に取り組んでいこうということになったのです。小サイズ表示ということで用途はメニュー、料金表が多いと考えましたが、サイン、案内もあるとして、サイン向きスタンドも2種開発しました。

サインスタンドの基本形とはどんな形がいいのか考えました。オリジナル設計の造作サインスタンドは公共施設や文化施設にいくつかありました。同じものを作っても仕方がないので、できるだけシンプルでスッキリ、スマートなものにしようと単純な構造を考えました。

将来の全体像を描きはしたのですが、実際にそこまでの販売力がなくルートもないので現段階では最低限にとどめることとし、単純なワンポール両面のものとタワー型両面のものの2種、パネル部分は入れ替え簡単なフレームにしました。

形的には現在の2701、2705のスタイルで今日のサインスタンドの先祖になります。

2701 S A3タテ
2705 C 300×300

サインディスプレイの基本スタイルを順に整理し商品化するというやり方は、この時すでに行い始めていました。どの順番で進めていくかはむつかしい問題でした。手探りの中お客さんの意見を聞いたり、市場の状況を見たりして優先を決めていきました。

サインスタンドに関してはある程度形の基本があったこと、設計して造作する流れがあったことからスタートは早かったのですが、その後の充実に至るまでに時間がかかりました。優先順位を後に回し、市場の整っていない分野、これから新しく発展しそうな分野を優先して進めました。

1997年アルモードカタログvol.1発刊

スタンドはスタンディングアルモードとして自立するアルモードフレームというカテゴリーにして、フロアスタンド、サインスタンド、ポスタースタンドが混在したカテゴリーでした。

そのスタイルは何回かのマイナーチェンジを行いながら10年続きました。その間スタンド看板の標準化とデザイン化、ポスタースタンドへの取り組みを行い成功を収めています。

しばらくして、スタンディングアルモードは名称くくりを見直し、メッセージスタンドとサインスタンドに用途でくくりを分け名称を見直しました。

1999年アルモードカタログvol.2発刊

その後スタンドはサインスタンドとスタンド看板を中心とし、メッセージスタンドはポスターパネルに組み込まれ、ポスターメニューパネルの中の一アイテムとなっていました。

アルモードの大きな転機となったのが、サインディスプレイ分野商品の総合化を目指すことでした。

アイテムは色々出していましたが、ポスターパネルと看板商品中心でした。もっと広く、多くのお客さんに使ってもらうには商品のカテゴリーが少なく、たまにしかない付き合いを重要視してもらえませんでした。

そこで総合的に品揃えし業者さんとのお付き合いの頻度を増やしていこうと考えたのです。その際様々な分野の商品を検討し、一気にカテゴリーや商品を増やしました。メッセージスタンドのカテゴリーも復活させました。小カテゴリーはメニュースタンドに割り切りました。メニュースタンド、サインスタンド、ポスタースタンドの3つを合わせてメッセージスタンドとしました。

2004年アルモードカタログvol.5発刊

ただその段階では、メッセージスタンド、サインスタンドの商品自体は以前のままでした。

ターニングポイント

スタンド看板以外のスタンド商品を根本的に見直すことにし、いろいろ考えていきました。サインスタンドとメニュースタンドを出力したプリントを挟み込んでセットするタイプにすることにしたのです。

もともとメニュースタンドはそうでしたが、サインスタンドは白アクリルにカッティングシート張り込みかシルク印刷する従来からあるスタイルを優先していました。

一部のお客さんから出力プリント挟み込み仕様にしてほしいと要望があって、仕様変更して対応していました。もともとパネルでポスター挟み込み仕様は行っているので、仕様変更はお手の物、即対応して喜ばれていました。

ここで我々は時代の流れを読み、強みを優先してメインの仕様を出力挟み込み仕様にすることにしました。

2007年アルモードカタログvol.7発刊

メニュースタンドをメッセージスタンドに改め、面板の寸法をB3からA3、A4に変更しました。サインスタンドはA4、A3サイズの挟み込みの物と300×300、300×450などの尺寸法、白アクリル仕様の2種類用意しました。

サイン用途は全てを用紙寸法にして挟み込みにするまでは至りませんでしたが、商品的には現在の商品品揃えに近い形になりました。

2009年アルモードカタログvol.8発刊

サインスタンドにスタンド看板商品も用途提案として合わせて掲載しました。

2012年アルモードカタログvol.9発刊

同時期にデザイン的にかっこいいと見えるサイン用途にも使えるインフォメーションスタンドも開発し発売しました。用途としてフロアスタンドの一部としましたが、用途提案としてサインスタンドとしても合わせて掲載しました。

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2354 S-C A3ヨコ

小サイズ用のスタンドが全国で採用されていき、パネルのベルクからスタンドもベルクと言われるようになっていきました。

2018年アルモードカタログvol.10発刊

アルモードのスタンドはサインスタンドの代名詞としても店舗関係に広がりました。オフィスや施設ではルートが異なりまだまだですが、実際の使いやすさ、デザイン、仕上がりから今後導入が増えていくことでしょう。

私たちのやっていることは単に商品を開発して販売するにあらず、世の中の活性化、人々のお役に立つ活動につながっているのです。


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