今から30年前の平成になって間もなくの頃…
街中ではポスターがテープや画鋲でガラスや壁にべたべた貼られた状態でした。看板も垂木にトタンを巻いたものが主流で、昭和のまま変わっていませんでした。掲示板はクロス張りベニヤに枠材が付いたものか、大型の(厚みのある)ガラス付きが主流でした。
我々はフレームクリエイターとして、これを何とかしたい!もっと便利に、もっときれいでおしゃれにしたい!もっと洗練されたものにしていきたい!そう考え、まずはポスターパネルの開発から取り組みました。
ポスターパネルの機能性を追求し、基本形を取り揃える中に「フロントオープンの掲示ボックス」で気軽にピンナップできるスマートな掲示フレームがありました。扉式のフロントオープンスタイルは、最もわかりやすく簡単な開閉方法の1つとして必要なアイテムでした。
ポスターフレームとしてスタートしたボックスタイプですが、1枚のポスターを掲示するだけではなく案内板として複数の紙を掲示する、いわゆる掲示板の用途として使われることもあり、これはカテゴリーを分けた方がわかりやすく発展するだろうと新たなカテゴリー「掲示ボックス」を独立させました。
掲示板としての用途を考慮して1800×1200までの大サイズ用跳ね上げ式掲示ボックスも開発、屋内用だけでなく屋外用も開発しました。今では屋外で使われることが増えています。
掲示ボックスは透明カバーがある掲示板ですが、ピンナップやマグネットでポスターや案内プリントを掲示して使えるように、掲示面と透明板の間に空間を設けています。その空間が少なめで全体的に薄型になっていることが特徴です。壁に取り付けても出っ張りが少ないのでスペースをとりません。通行人に接触しにくい、安全を重視したデザインになっています。この薄型のスマートなデザインはアルモード独自のもので、掲示ボックスという新たなカテゴリーとして定着しています。
ビルの壁や学校、病院、施設、競技場、公園、テーマパーク、サービスエリア、駅、店舗、役所、オフィス、工場など公共的な所を中心に多くの場所でご使用いただいています。
ひと昔前のオフィスはいかにも事務機器という、スチールでねずみ色の机や椅子が多く見受けられました。それから材質もデザインも進化を遂げて、ずいぶんおしゃれになり、オフィスにも機能性だけでなくデザインの要素が浸透してきたように思います。そんなオフィスですが、机と椅子、キャビネットなどの大型家具が中心で、掲示板はまだまだ機能性重視でデザイン要素が低い気がします。
そこでオフィスをもっとおしゃれにしたい、掲示板もおしゃれにしたいと開発に取り組んだのが超薄型掲示ボードです。まず画鋲やピンではなく、マグネットオンリーにしようと割り切りました。掲示物に刺して穴をあけるというのが嫌だったのと、とがったピンが危険だと感じたためです。
それからシンプルを極めようと思ったので、フレームがない超薄型のフレームレスデザインにしようと考えました。ただボードの板だけでいいかを見た時に、細いエッジフレームが回ったデザインの方がアクセントがあってかっこいい、エッジの細さはいろいろ見ていくと2㎜が1番いいという結論に達しました。
フレームレスといいながら2㎜厚のエッジフレームを回しました。たった2㎜ですが、このエッジが効いていると思います。
取り付けのことももちろんありました。金具が表に出ないすっきりしたもの、我々だけのこだわりかもしれませんが、妥協したくないポイントです。
エッジフレームはアルミのステン、面板はホワイトとブラックの2色、692にはブラックを加えました。バックがブラックだと掲示物は浮き出て引き立ちます。白い壁にホワイトのボードも溶け込んでいいのですが、掲示物が目立ち、目が行くようにするためにブラックがいいと考えました。ホワイトかブラックかは、まわりの景観と掲示板の役割を鑑みて選んでいただいたらいいと思います。
もともとオフィスをおしゃれにしたいとスタートした掲示板ですが、オフィスだけでの使用を考えていたわけではありません。デザインを意識した場所、クールデザイン(かっこいい系)を意識した場所には合うはずです。マンション1階ロビー、ビル1階ロビー、学校通路、美術館、博物館のロビー、競技場ロビー、ファッションビル通路、ホテルロビーなどにおすすめします。
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