ポスタースタンドの開発物語

目次

⚠️ご注意

本体一体型パカパカポスタースタンド開発秘話

2814 K A1/M-909

ポスタースタンドの重要性は、店舗を運営されている方なら十分御承知のことと思います。

街角でもポスタースタンドを見かけることが増えてきました。そんなポスタースタンドですが、単純にスタンドにパネルを取り付けただけのものがほとんど。ポスターパネルと比べてバリエーションが少ないように見受けます。ただ単に種類が多いだけでは意味がないのですが、メーカーの開発不足によるもののようなのです。

それで満足いくものであればいいのですが、なんだか野暮ったく、一体としてデザインされたものではなく、取って付けた印象を受けてしまいます。景観や空間デザインを考えた場合、どうも物足りません。

アルモードではこれからのあるべきスタイルを追求しているため、どうしても気になっていました。そこでシンプルですっきりしたデザインで、もちろん機能性も抜群なポスタースタンドの開発に着手したのです。

まずポスターパネルと同様、4パカオープンフレームの構造が機能的にはなじみがあるのでわかりやすいと考え、パカパカ開閉で行くことに決めました。そうすると、普通はスタンドの脚部にパカパカフレームを設置するのが一般的と思われますが、それでは芸がない、ごつごつして重たい印象があります。

それを何とか解消したい、すっきりシンプルにしたいと思い、脚部とフレームを一体化したスタンドにできないかと考えました。開閉するにはベースフレームと開閉フレームの2型構造になります。

『ポスターをセットするパネル部分だけ開閉する』

そんなスタイルにはどんな形がいいのか検討を重ねていると、ちょうどその頃ポスターパネルで井桁(いげた)構造に取り組んでいたので、井桁がいいのではないかと試してみました。いろいろなプランの中では井桁構造は理にかなっていて、一体型にするのにいい条件が揃っていました。

346 S B2タテ

機構を井桁一本に絞り、開発を進めていきました。ポスターパネルと同様、かみ合わせの精度では苦労がありました。スタンドとの一体デザインにするための構造の制限もありました。

迷ったのは上部のコーナー部分です。

専門的な話になりますが、ポスターパネルの場合は意匠感を重視し、薄型のかぶせコーナーにしました。見た目にも、機構上や強度面でもそれがベストの選択でした。

しかし、スタンドの場合、設置した際に中空にコーナーがむき出しになります。意匠感だけでいえば薄型のかぶせコーナーにするのがいいのですが、コーナー部分が直角になってしまい、角がとがって見えてしまします。意匠的にはその方がかっこいいですが、安全面でいえば少し不安にもなります。

万が一ぶつけてしまったりした際、コーナーの角度がきついのではないか…非常に迷う問題です。

迷ったら難しい方を選ぶ、お客様の安心安全に勝るものはない。

意匠感をとるか安心感をとるか、迷った末に出した答えは、意匠感はできるだけ尊重し安心感をとることでした。やはり使う際の使いやすさやお客様の安心安全を第一と考えたからです。

コーナーが少し出っ張りますが、その分丸みをおびたアール形状にして素材も樹脂にすることで少しでも衝撃をやわらげようとしました。それで事故やケガが100%なくなるとは限りません。使用状況によって不測の事態が起こることもあります。

2801 C A1

でもできるだけ少なくする、程度を少しでも軽くするための努力を惜しまない。それがアルモードブランドの品質レベルです。長年にわたり多くのお客様に指示していただけている理由なのです。

今回は一体型のシンプル、スマートデザインに加えコスト対策も課題でした。全体の構造と強度を保ちつつ、軽量化、コストダウンを図りました。シンプルで使いやすく軽くて丈夫、価格もお手頃とこんなにいい商品はありません。そのうえ屋内用のA型両面・片面に加え、屋外対応のA型両面・片面もご用意しました。カラーもシルバーとブラックの2色展開なので、使う場所に合わせて選べます。

2803 C A1
2802 K A1
2813 C A1
2812 K A1

これからの店頭販促にアルモードのポスタースタンドをご活用ください。

ポスタースタンドの用途の広がり

2803 C A1

ポスタースタンドの広がりはもちろん店舗での使用が増えたこともありますが、店舗以外での情報発信が増えたことも要因です。世の中が複雑で多様化してくるとどうしても情報迷路にはまってしまいます。

役所などの公共機関やイベント会場、様々な人が行きかう場所には「道しるべ」が必要なのです。単純に情報を発信するだけでなく、的確に伝える、誘導案内する、告知するなど情報発信の重要性はますます高まってきています。

公共機関や施設、イベント会場、オフィスなどでも情報発信にポスタースタンドをご活用ください。

2801 C A1

ポスタースタンドやスタンドの販促物が多くなってきています。それは店頭販促や大型ショッピングセンター、公共機関での情報発信の重要性が増したこともありますが、各メーカーからたくさんの商品が販売されるようになったこと、価格が手頃になったことで購入しやすくなったことが要因と思われます。

今までは店頭販促したい、○○で情報発信したいと思っても、そのためのツールがなかったり、手に入りにくかったりして十分にできなかったのがようやく整ってきたのだと思います。

それはお店にとっても、お客様にとっても、手続きのため、サービスを受けるため、イベントを楽しみに集まった人にとっても大変いいことだと思います。

2393 W B1

情報不足の中で買い物をするお客様は、商品のPRを十分にしきれていないお店では満足のいく買い物ができず、買い物自体が消極的になってしまいかねません。それだけ満足のいく買い物をするということは難しいことなのです。情報不足の中で手続きをする、行動をすることは不安で難しいことなのです。

これからも楽しいお買い物ができるように、安心してサービスが受けられるように的確な情報発信につとめてください。

総高さ1m未満のロー設置タイプもあります。アミューズメント施設や上部を遮りたくない場所での設置に向いています。

291 S A1

メニュースタンド用途のスリムなポスタースタンド開発秘話

2886 K B2

ポスタースタンドでまず最初に商品化したのは、スタンダードな形でがっちりして使いやすいものでした。それはそれでご好評いただき、多くの公共機関や大型店、ビルでお使いいただいています。

それが専門店の店頭や売り場に設置するとなったらスペース的にも限られるし、がっちりした丈夫さが武骨で大げさなつくりに見えてしまいます。使う場所によって要望される内容は異なるのです。

そこでシンプルですっきりしたポスタースタンドが必要なのではないかと考え、開発したのがポスタースタンド屋内用2874、2873 屋外用2877、2887、2876、2886です。

2874 C A1
2873 C A1
2887 K A1
2886 K A1

ショッピングモールの専門店店頭、店内のポスター用や商店街などの店頭販促ポスター、アパレルショップの店内ポスター、飲食チェーン店の店頭ポスターやチェーンサービス店など、イメージを大切にされるおしゃれな空間でよくお使いいただいています。

2379 K 350×350/2887 K A1

これは何度かマイナーチェンジを繰り返し、改良を重ねてまいりました。ようやく今の形になったのですが、もっとよくできないかと日々研究を怠りません。

シンプルにするということはどうしても強度との戦いになります。細く薄くすると見た目はいいのですが、弱く華奢になってしまします。機能性も盛り込んで便利にしようとすると構造的に複雑になります。

必要最低限の要素に絞り、できるだけシンプルでスマートなデザインに仕上げる。こんなテーマで日々取り組んでいます。

がっちり安定ポスタースタンド開発秘話

2393 W B1

近年、ポスタースタンドの需要は多岐にわたっています。

もともとは入口での掲示に使われることが多かったのですが、人が多く並ぶ鉄道やテーマパーク、競技場やホール、展示会場のチケット売り場周辺の案内にも欠かせないものになっています。大型ビルの通路には各階の案内が設置されています。美術館・博物館の通路や各種イベントスペース、役所の待合スペース、金融機関の入ったところと数え上げればきりがないくらい多くの場所に設置されています。

人がたくさん集まる場所、人がたくさん通る場所には情報の発信やインフォメーションは欠かせないものになっているということです。

そんなポスタースタンドですが、交通機関での要望もあり、直立型・傾斜型の片面ポスタースタンドをご用意しています。

2383 S A1
292 S A1

これらはがっちりした強度と視認性のある高さ、入れ替え簡単な4パカオープンフレームということで好評いただいております。非常に多くの場所、機関でお使いいただいております。

さらにがっちりして倒れにくく、通行人から見やすい通路設置用のポスタースタンドが必要ではないかと考えて開発したのが「がっちりポスタースタンド2393」です。

2393 W A1
2393 K A1

両面A型の3角形、上部がアール形状で安全で柔らかいデザイン。ベースがしっかりしていて本体とネジで固定します。移動しやすいように大型のキャスターがついています。

公共施設の通路や入口、競技場や会館ホールの通路、ショッピングセンターの通路、展示場の通路、交通機関の通路など通行人へのインフォメーション、情報発信にお使いください。

ケンドン式ポスタースタンド開発秘話

2395 W A1

飲食店でのポスター・メニューパネル、ポスター・メニュースタンド使用率は非常に高いものがあります。飲食店は他店との競争から集客、特に店頭での入店促進が売り上げを大きく左右するからです。物販店と違い、1度に使うお金にも限界があります。飲食店の売り上げは、お客様の数に比例するのです。

そんな大切な店頭メニューポスターに、ポスターの入れ替えが簡単なアルモードをおすすめしていたのですが、いくら入れ替えが簡単だとしても1日に2~3回入れ替えするのは面倒、アルバイトでも簡単に変えられるものがいい…という要望がありました。

そんな時、イーゼルやパネルスタンドにあらかじめ薄型フレームをセットしたパネルを2~3枚載せておき、時間ごとに順番を入れ替えて掲示する方式をとっているお店がありました。ランチとディナーではメニューを変えるのが飲食店では一般的でしたが、モーニング、ティータイムなどでも変えたいという店もありました。

そうなると少ない準備時間で手早くメニューを変えたいというのはよくわかります。イーゼルにパネルをセットして、3枚載せておいて順番にパネルを入れ替えればいいので簡単です。

それなら一体型のポスタースタンドにパネルを2枚収納して入れ替えられるようにしたら、すっきりシンプル、かつパネルがイーゼルから落下する心配もないので喜んでいただけるのではないか…

そう考え開発したのが、ケンドン式ポスタースタンド2395、2396です。

2396 W A1
2395 K A1

パネル2枚分の懐のあるスタンドフレームに、薄型のパネルをセットしてからケンドン式にセットする。(やってみると意外と簡単です!)交換するときは下から表のパネルを抜いて、裏のパネルと入れ替えるだけ…その繰り返しです。

店頭への出し入れや収納のことも考え、できるだけ軽量で持ち運びしやすい折り畳み式にして、少ない店頭スペースでの設置に使いやすいようにもしました。

2396 折りたたみ時
2395 折りたたみ時

飲食店の店頭対策は、これからも続けていきたいと思っています。

近年、需要が増したアイテム ポスタースタンド

2874 C A1/2609 K 450×900/GR3546

物販店の現状から情報発信の重要性を考える

ポスタースタンドは、近年需要が増したアイテムの1つです。情報を発信する場所が多岐にわたり、その場その場でダイレクトに発信できる(置くだけなので手軽に設置できる)ポスタースタンドが重宝されているのだと思います。

メッセージスタンドは、従来であれば入口に設置するのが普通でした。もちろん、今でも入り口への設置は欠かせません。しかし、それだけでは足りなくなってきているのが現状です。

それは店舗の大型化により、入り口で見た情報を忘れてしまう可能性が高いということ。どうしても広いショッピングセッターの中を巡っていると、よほどしっかり覚えておかないと何のイベントがあるのか?バーゲンやキャンペーンの目玉は何だったか?…などわからなくなってしまします。

また通路が広くなったこともスタンドを設置しやすくなった要因の1つです。広い通路の途中途中に設置して情報を再度PRする。店舗やイベントコーナーに誘導する。店舗やイベントコーナーにも旬な情報を掲示して行動を促す。

そんなスタイルが常識となり、定着してきています。

購入を促進する

513 K/2802 K B2/2835 K A3/345 K B3×4/346 K B2タテ×2

飲食店は集客し、入店を促進することが第1です。物販店は集客して入店しても、そのまま買わずに出ていくこともあります。物販店では入店して、さらに購入までつなげることが必要となるのです。そのためにはただ単に商品を陳列しているだけでは足りず、魅力的な内容を告知し購入を促す必要があるのです。

世の中の状況と物販店の現状

物が溢れている現代、いらないものは買わないという風潮があります。物がなかった時代と比べて物欲がなくなってきているのです。長引くデフレにより物の値段が低下し、安く買えるようになりました。それは消費者からすれば大変良いことだと思います。

でも安くてどこでも手に入るようになったことで、物を購入するハードルが下がり、購入の満足度も下がってきているように思います。

お客様は、
必要なものを吟味して安く買う。
必要でないものは安くても買わない。
必要なものでも高ければ、買うのを躊躇したりあっさりあきらめたりする。
物販にとってはそんな厳しい世の中になってきています。

百貨店の厳しい現状をみれば、そのことが浮き張りになって見えます。

これからの課題

では諦めてしまうのか…そうではありません。昔に比べれば、安くて品質のいいものを作れる環境が整っています。物を作るということのハードルが下がってきているのです。ただ単に作るだけならどこでもできてしまう世の中で、何を作っていくか、どう作っていくかが問われているのです。

さらに作ることより売ることのほうが難しくなってきています。よりお客様に近い方に主導権が移ってきているのです。物を作るメーカーから販売する側、購入するお客様へとマーケティングの視点をシフトしていくことが求められているのです。現代のシーンに合うデザイン、機能性、品質が優れ、価格が手頃なものは売れています。

そんな難しいことと思うかもしれませんが、要は何を作ればいいか、それをどうPRし販売すればいいかまで突き詰めていけばいいのです。消費が減退した世の中でも、人々の本能には物を手に入れたい、買い物をしたいという欲求は残っています。その欲求は古代よりなくなるものではありません。

お客様は買う理由が欲しいのです。その理由を明確にしてあげれば、お客様には満足して購入していただけます。

買う理由を情報として発信すること。それが大切なのです。

SNSやCMももちろん効果があるのでしょうが、ポスターを掲示するという店頭販促こそ背中をそっと押してあげる行為になるのではないでしょうか。店頭への誘導に効果的なポスタースタンドの設置による情報発信。店頭での商品近くでの購入促進情報の発信。このような発信をおすすめします。


フェイクグリーン専門サイトです。お客様により近い、役立つ情報を掲載しています。
グリーン装飾、職場の環境改善、グリーン商品にご興味のある方はこちらから
株式会社ベルク

東京本社・ショールーム

〒134-0086 東京都江戸川区臨海町3-6-3

TEL:(03)3877-1880 FAX:(03)3877-2380

サインディスプレイ、看板、グリーン、インテリア商品の企画・開発から製造、販売をしております。