【視点1】 魚(さかな)の目で見ているつもりで流されている自分

2015.08.03エッセイ

先日、歯医者の待合室で本を読んでいると字が見えづらくてこまりました。数年前から急に近くのものが見えにくくなってきたのです。

歯医者で目のことを相談するのもどうかと思われたので、なぜ老眼になるのか考えてみました。

「手元、足もとばかり見ていないで上を向け」という暗示なのか、「木だけでなく、そろそろ森を見る時期だ」ということなのか。

そんな声がどこからともなく聞こえたような・・・。

せっかくなのでこの機会に物事を見る目、視点について考えてみようと思います。

 

ものの見方を鳥の目 虫の目 魚の目の3つの見方に例えることがあります。

 

ICOA015 鳥の目

少し引いた状態で全体を見渡し最適化をはかるとか、大局的な視点と言われます。

ICOA006 虫の目

近づいて様々な角度から見るということ、実務のなかでの現場を指すこともあります。

ICOA024 魚の目(さかなの目)

流れをつかむ、時流を読む、タイミングをはかるいう意味で使われます。

 

この中の魚の目についてですが、今世の中はどういう状態なのでしょうか。

ここ10年で大きく変わったように思いますが、気のせいでしょうか。

わからないことがあってもネットで調べれば、たいがいの事は見ることができる。

簡単に手に入るので、内容について自分で考えることもなく、さも当たり前のように論じてしまう風潮に、自分も含めあるように思います。

それは、流れをつかむ、時流を読むというより、時代の流れにのみ込まれ、流されているだけではないのか。心の声が待ったをかけ始めました。たくさんの情報をむさぼるよりも、いいテーマを自分の頭で考えないと考えることができなくなる。

凡人の私でもそうしないと大切な何かが失われていくような気がしてなりません。そう気づかせてくれたのがたまたま近くが見え辛くなる老眼であったのかもしれません。

そう考えると老眼もわるくないぞと思います。しかし老眼という名称もっと何かいい表現はないものでしょうか、ロマンスグレイみたいなしゃれた呼び名考えてみようかな。

(Y.Y)

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